「天と地と」は上杉謙信物語
『天と地と』は、海音寺潮五郎(かいおんじ ちょうごろう、本名:末富 東作)の小説。1960年から1962年『週刊朝日』に連載。内容は上杉謙信の生涯。
のちの「天地人」は似たタイトルだが、謙信没後の話が中心でだいぶ違う。
1969年にNHK大河ドラマで『天と地と』が放送された。謙信役は石坂浩二だった。武田信玄:高橋幸治、乃美:樫山文枝
昭和44年の大河ドラマの頃のことだが、当時高田市内(のち上越市)の春日山は観光のための整備が遅れていて、ほとんど舗装されていなかったらしい。大河ドラマをやるというので、慌てて整備したとか。高田市は郷土の歴史に無頓着で、観光など意識になかったらしい。
1990年、角川映画にもなり公開された。謙信: 榎木孝明、信玄:津川雅彦、乃美:浅野温子
平成2年の角川映画は、謙信役に渡辺謙が決まっていたのに、白血病で倒れて降板となったのだった。当時大河ドラマ『独眼竜政宗』で見事に政宗役を演じたあと。とても残念だった。
渡辺謙は新潟県魚沼市出身(旧広神村?旧小出町?)。父の転勤で少年期に上越市高田地区にいたことは知る人ぞ知る。大手町小学校に通っていたという。渡辺謙が謙信役ならば、新潟県出身で上越市にいた、名前は謙信公の「謙」、何より演技に優れる・・・など、ピッタリであった。返す返すも角川映画に雄姿が残らなかったことは残念。
1998年、漫画本もでた。漫画家は石川賢。
漫画は手っ取り早くわかりやすい。現代の漫画らしい漫画。キャラに違和感あるといえばあるけど、こんな風に描けるんだと思った。大河ドラマにも出る 乃美(なみ)という女性が出てきて謙信との恋愛がある。